ITJの事前セミナーというのが去年10月終わりくらいにあって、有名なトレイルランナーの鏑木さんが、ITJを完走するために必要な練習について解説していた。それによると、坂道走、峠走、距離走、トレイルランの4種類をやると良いとのことで、自分は普通のジョギングとトレイルランくらいしかやったことがなく、試しに坂道走をやってみたら、非常に良かった。
坂道走はその名の通りに坂道を走る練習で、短い坂道をなるべく全力で複数回往復する。坂道によって条件は異なるが、初心者は10分、中級者は15分、上級者でも20分の練習で良いらしい。次の3つの点が良いと思った。
1. 1回のスプリントが短いので、全力を出しやすいこと
2. 短い時間でできること
3. 登りを走るイメージができたこと
まず、1回ごとの距離が短いので、後のことを考えずに毎回の登りで全力を出すことが心理的にも容易である。自分はジョギングするときに欲張って長い距離を走ろうとしてしまい、さらに後半失速して走れなくなるのが嫌なので、結局最初から最後まで全力を出すことができなかった。限界ギリギリの全力を出さないと体力はつかないということがなんとなくわかってきていたので、その点がまず良い。
次に、実際的な利点として、短い時間でも効果がある。足が遅いので長距離なんかすると時間がかかってしまって、とても平日にはできない。平日の練習として坂道走は適している。
最後の登りを走るイメージについて、自分が初めてトレイルランをやった時、登りでも走るものだと思って、普通の登山の経験しかない状態からとりあえず山道を走ってみたら、すぐに息が上がり心拍数が急上昇して足に乳酸が猛烈に溜まる感覚に襲われてしまい、それがトラウマになって以後登りで走ることはほとんどなくなってしまった。もちろん急登で走れない道もあるが、緩やかな登りであれば走れるようになりたいし、とにかく登りの攻め方が分かっていなかった、ということが坂道走をやって認識できた。
まぁこれでなんとか人並みに走れるようになれば、という気持ち。