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山とかトレランとか

南房総みちくさウルトラマラソン100km

4月に行われる100マイルのトレイルレース、Mt.Fuji 100にエントリーしています。

Mt.Fuji 100に向けた練習として、当初広島湾岸に出ようかなーと考えていましたが、遠征でちょっと遠いのと、フラットなコースも走ってみたいと思って探してエントリーしたのがこれ。

http://michikusa-ultra.com/event/8th_minamibouso.html

千葉県、房総半島南側の海沿い、勝浦をスタートして御宿まで往復、半島最南端の野島崎灯台がゴールです。

YAMAP: https://yamap.com/activities/30403426

YAMAPでは累積標高2480mD+になっていますが、Garminだと1000mD+で、Garminの方が正確だと思います。

前日

スタート会場は三日月シーパークホテル勝浦。エントリー時には近辺の予約が取りやすい安いホテルは抑えられてて、しょうがなく高価な三日月シーパークホテル勝浦を利用。とはいえスタート会場に泊まれるのは便利。


夕食バイキングが豪華だった。

食べすぎて腹がちぎれました。

お風呂も太平洋を見渡せる絶好のロケーションで素晴らしかった。


当日

スタート〜三日月シーパークホテル(21km)

微妙に体調悪く朝ごはんを食べれず。。開会式で、代表の人の挨拶が面白かった。かなり細かいウェーブスタートの最後の組でスタート。ウェーブは事前には決まっていなくて、先に並んだ人が先に出る形。時刻は早朝5時。制限時間が14時間15分だったけど、15分はウェーブスタートのバッファだったぽい。

スタート時点はまだ暗い。必携装備のライトと、受付の時に渡される反射タスキを着用する。車通りが多いのでタスキはつけておいた方が良い。

部原海岸で夜明け。美しい朝焼けが見れるのも早朝スタートのウルトラならでは。

メキシコ記念塔(エイド2、8.1km)というところで折り返し。そして日の出。ここまでで少し上りがある。



しばらく元来た道を折り返して、途中で分岐して八幡岬へ。ここはアップダウンが多く、さらに公園に入るとトレイルみたいになる。

エイド4(19.0km)の八幡岬公園では、カレー雑炊とみかんをいただきました。

北上するとすぐにスタート地点の三日月シーパークホテルに帰還、行きと同じ道を通って今度は西へ。

ここまでで大体21kmでハーフの距離だが、2:25くらいはかかってた。元々早い方じゃないし、省エネで進んでいたというのもあるが、コース要因としては高低差が多めなのと、景色が美しくて見惚れてしまうことも進まない理由として挙げられる。

三日月シーパークホテル〜まるたけ(54km)

特に前半についてだが、トンネルが多い。車道用のトンネルの脇に歩道用のトンネルが掘られていたりする。房総半島は柔らかい地質の地形が多く素掘りのトンネルが各所で見られるという話を聞いたことがあるが、その一つなのだろうか。

トンネルを抜けると、トレラン大会になっていた。

鵜原理想郷というところ。風光明媚。

https://www.city.katsuura.lg.jp/Info/207

> 鵜原駅から徒歩約7分。リアス式海岸が続く明神岬一帯。大正初期にここを別荘地とする計画があり、「理想郷」と呼ばれるようになった。静かな入り江の彼方に青い海が広がり、散策するには格好の景勝地です。

エイド5鵜原海岸(27.4km)。ゼリーをいただきました。

写真がないが、このあとに守谷海岸のエイドがあり、そこでいただいた揚げパンが最高に美味しかった。ベストエイドでした。

海沿いを走ったり。

間が飛んで、おせんころがし。エイドとしては7番目の34.7km、アイスコーヒーをいただきました。冷たくて美味しい。

エイド9 天津神明宮(41.4km)の卵かけご飯。ここでちょっと長めに休憩。この辺でGarminは42kmのフルの距離、時間はちょうど5時間くらい。

ここから、コース中最大の難所というか高低差の、悌涙石までの折り返し。標高0mから370mくらいまでを一気に登る。大体みんな全歩き。先に登ってきた人が降りてくるので声を掛け合ったりした。

ループ橋の斜度は8%。

距離は8kmくらい、往復で1時間以上かかった。40km以上走った後のこれはきつい。。

まるたけエイド(No11、54km)。

あれ、アイス食ってる人がいますね。冷たくて最高でした。自販機のミルクティーも最高でした。ここでも長めの休憩。


まるたけ〜和田浦(75km)

鴨川市街に入ると雰囲気が変わり、シティマラソンの風情。この辺で運営提供の地図と道を間違えたかと思って他の人に聞いたりしたが、あってたっぽい。お騒がせしました。運営提供の地図が不正確だった。

なんとかシーワールド。完全に都会。

と思ったらまた登り。

ウェスアンダーソンすぎる風景。

坂を上り切って魚見塚展望台(No13、62km)。カステラをいただきました。

次のエイドは関門の浜茶屋太海(No14、64.3km)。関門時間は14:15でとりあえずOK。カレーをいただきました。

名勝の仁右衛門島。残念ながら素通り。


和田浦〜野島崎灯台(100km)

ついに和田浦まで到着。エイドは15番目、75kmで、時刻は15時過ぎ。この辺ですでに足は終わっており、歩いたり走ったりを繰り返す状態。アミノバイタルを5個持っていったが、全て消費した。胃腸の状態は思ったより悪くなかったが、日差しが強く、特に後半は遮るものもなく直射日光にさらされてしまうこともあり、吐き気や気持ちの悪さを感じたりなど熱中症のような症状も出ていて、これが辛かった。そうなるともう走れなくなって、どうしようもないのでバファリンを飲んで誤魔化したり。一方で日差しは強いが、風は気持ちよく気温も低かったのでその点は助かった。スピードを競うものでもないし、登山用のつばが全周あるやつを使った方が良さそう。

他の不調としては、みぞおちの左側が痛くなって走れなくなったり。触ってみても痛く、筋肉痛だったかもしれない。

あと、股間の辺りが蒸れて?痒くなってしまった。花粉のせいだったのかも。太ももの辺りも痒くなった。

あとはもう、海を見ながら走るだけ。後半は極端なアップダウンはなくフラットな道が続く。足が余すところなく痛い。気力の勝負・・。ラップごとのペースは良くてキロ7、歩きが多いとキロ8。

日が暮れてきた。ウィンドブレーカーと反射タスキとライトを装備。熱中症はおさまったけど、足の痛みは当然止むことなく。

エイド19 道の駅 ちくら・潮風王国、90km。ここではヨーグルトをいただきました。

最後のエイド、房総白浜ウミサトホテル、94.5km。ここではなんと苺のせアイスをいただきました。アイスをもぐもぐ食べていると、ゴールまで3.5kmという声が聞こえてきた。えっと思ってびっくりして聞き返しても3.5km。

Garminで距離を見ながら走っているとはいえ、当然誤差もあるし基本的につけっぱなしでトイレに行っている間の距離なども計測されるため、Garminで表示される距離は参考程度にしかならない。また、あと1キロだと思っていたら3キロあった、のようなサプライズは特に後半精神的なダメージになってしまうので、悲観的に見積もった方が良い。というわけであと5kmくらいかなと思っていたら、3.5kmだったということで、俄然やる気が出て、最後のラップは非常に頑張った。

ゴールの野島崎灯台が見えてきて、写真を撮ろうとするもブレブレ、でもそれどころではない。

公園に入ってしばらくすると係りの人がいて、ライトをオフにすることと、なんとここで反射タスキを回収するとのこと。いや、流石にゴールした後にしてくれと思ったが、タスキを取って返す。まぁ、100kmも走ってきてこれくらいのロスは特に影響はないけど。

ゴールして、完走証、フィニッシャーメダル、カニ汁、卵をもらう。フィニッシャーメダルをもらうのは初めてで、嬉しかった。卵は卵かけご飯引換券を事前にもらっていたので卵かけご飯をゴール後に食べさせてくれるのかなと思っていたら、卵を4個もらった。


野島崎灯台〜家

残り3.5kmを知った時に急いだのは、18:30に大会バスが出ることを知っていて、万一間に合うと嬉しいな、でも無理だろうな、という意図もあった。だが、ゴールした時点ですでに18:28くらいだったので、無理だった。20:00に館山発東京駅着のバスがあり、なんとかそれに乗りたい(乗れないと館山一泊)と思って調べると、19:07に路線バスで館山行きがある。でもバス停が野島崎灯台から7分くらい歩いたところにある。そしてバス停に行ってみると、バス停がない。。あれ、と思って調べたら、google mapが教えてくれたところとは別のところにバス停があって、人が一人いた。大会関係者がいないので不安だったが、しばらく待つとバスが来て、無事館山まで行けて、次の高速バスにも乗れて、その日のうちに帰宅成功。

感想

  • トレイルの大会は歩いてもなんとかなる時間設定が多い(多分)が、ウルトラマラソンは基本的に走り続けないと間に合わないのがしんどい。今回は色々書いたけど目立った不調はなくて、自分の走力がそのまま出たと思う。実は裏目標で12時間切りがなんとなく頭の中にあったがそれには遠く及ばず。長距離耐性をつけたい。
  • エイドが多く、補給食がどれも凝ったものばかりで、楽しめた。それはいいが、よくあるパンとかおにぎりとかが少なめで、カロリー不足気味だった。ロードの大会なのでそんなに長居するものでもないのだろうけど。エイドの間隔も短く、嬉しい反面、嬉しがってはいけないのではという気持ちにもなった。あと、どうも頻尿気味で大体毎回トイレによっていたので、時間のロスになってしまった。エイドによっては近くにトイレがなかったりもして余計に時間がかかった。
  • コースについて、前半は南房総の名所を散りばめたアップダウンの多いコース、後半は雄大な太平洋を飽きるまで眺めながら平坦な道をひた走るロードランという感じで、前後半でがらっとと印象が違う。後半日差しがきついことを除けば文句のない素晴らしいコース。写真を撮りすぎて時間がロスするくらい。あんまり有名じゃない大会に思えるが、もっと流行ってもいいと思った。トレイルを始めた頃はロードが嫌いでしょうがなかったが、ロードにはロードの楽しさがあるということにも気付かされた。
  • 走ってる時は標高差めっちゃある!と思ったけど、後から調べると https://holosrc.com/post-775/ によると累積標高1000mは比較的おとなしめ?ウルトラの世界はよくわからない・・

装備

靴以外はトレイルの装備と同じ。

  • ウェア
    • モンベル ジオライン 薄手
    • THE NORCE FACE Tシャツ
    • THE NORCE FACE ショートパンツ
    • inner fact ラミー靴下
    • inner fact シームレスインナーパンツ
    • SALOMON ウィンドブレーカー
  • 手袋
    • マジックマウンテン(使わず)
  • 帽子
    • ナイキのやつ
  • ザック
    • SALOMON アドバンススキン
  • ライト
    • black diamond スポット400 色オクタン
  • 補給
  • その他
    • Protect J1
    • 日焼け止め
    • Nathanのふにゃふにゃしたコップ

Orange Pi Zero 2でおうちkubernetesクラスター


元ネタ

3日間クッキング【Kubernetes のラズペリーパイ包み “サイバーエージェント風”】
https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/14721/

Raspberry PiでおうちKubernetes構築
https://qiita.com/go_vargo/items/d1271ab60f2bba375dcc
https://qiita.com/go_vargo/items/29f6d832ea0a289b4778

おうちKubernetesをOrange Piで構築する
https://www.tumblr.com/suzukiapple/182335667330/%E3%81%8A%E3%81%86%E3%81%A1kubernetes%E3%82%92orange-pi%E3%81%A7%E6%A7%8B%E7%AF%89%E3%81%99%E3%82%8B

元ネタはもはや6年前ですが、kubernetesの練習用に手頃なクラスタが欲しかったので、Orange Piを使っておうちクラスタを構築しました。

以前はRaspberry Piも安かったので複数枚購入して物理的に冗長なクラスタを構築することも容易でしたが、今は1万円もするので、その辺の適当な小型PCを買うより高くついてしまいます。ロマンの要素が大きいのである程度費用はかかってもいいのですが、あまり高すぎるのも嫌なので、取れる選択肢の中では比較的安いOrange Pi Zero 2 (購入時の価格が1枚当たり3412円) を使うことにしました。サイズも小さいのでおうちクラスタ向きですが、上の記事で紹介されているような積層型ケースはこのサイズに合うものがなかったので、ケースから自作です。

材料

  • 電子機器
    • Orange Pi Zero 2 x3 (10,236円+送料1,255円 Aliexpressで購入)
    • microSD 32GB x3 (2,040円)
    • TP-Link 5ポート スイッチングハブ (1,479円)
    • ヒートシンク 9mm×9mm×5mm (799円)
    • 電源アダプタ usb-c 3口ついてるやつ (5,597円)
  • ケース
    • ホームセンター購入
      • アクリル板 厚さ2mm
      • アクリルカッター
      • アクリル板に穴を開けるための専用ビット M3
      • なべ子ねじ M3x10mm
    • monotaro購入
      • 六角スペーサー M(mm): 3, L1(mm): 30, https://www.monotaro.com/p/8920/6381/ (1個72円x18)
      • スペーサー 内径(Φmm): 約3.2, 外径(Φmm): 約6, 長さL(mm): 約3 (10個189円x2)

到着編

orange pi 到着。一応ヒートシンクを貼っておく。microSDになんらかのOSをコピーしてスロットに嵌めて電源を入れると起動。

とりあえず電源と有線でスイッチに繋いでみる。電源はtype C。最初はtype Cが3股に分かれているヒュドラみたいなケーブルを使ったが、変換先がtype Aで家にしょぼいアダプタしかなく電圧不足で不安定だったので、オーバーだが最大100Wでtype Cが3口あるアダプタを購入した(上の写真では1枚だけ別の電源に繋いでいる)。

物理編

ホームセンターとmonotaroで必要な材料を買い揃えて工作開始。やることは、1) アクリル板を同じサイズに5枚切り出す、2) 穴を開ける、3) 基盤をはめていくだけだが、DIY素人なのでわからないことだらけ。設計図はノートに書いていたが紛失した。スイッチの方が大きいのでそのサイズに合わせてアクリル板のサイズを決める。

まずアクリル板は紙が貼ってあるのでそこに線を引いて、アクリルカッターで何度も傷をつけていく。ある程度傷をつけたら力を入れてバキッと割る。

アクリル板専用ビットというのがあるので、電動ドリルにセットして狙いをつけて穴を開ける(写真なし)。慣れてきたら複数枚貫通もできるようになった。とりあえず1枚作って、基盤をはめてみる。緊張の一瞬。

ネジはM3の10mm、スペーサーは内径3.2mm、長さ3mmのやつでピッタリハマった。

穴あけの精度が低いのでガタガタだが、ちゃんと固定されている。

1枚できたので板を量産。板を連結させる部品は六角スペーサーで、M3 30mmを使用。スイッチもギリギリ入った。

自分の中ではすごく良くできたので、ここで満足して10ヶ月ほど放置してた。

論理編

OS

最初はArmbianをトライ

./compile.sh BOARD=orangepizero2 BRANCH=current RELEASE=jammy BUILD_MINIMAL=no BUILD_DESKTOP=no KERNEL_CONFIGURE=no COMPRESS_OUTPUTIMAGE=sha,img

こんな感じでビルドしてsdカードにコピーして転送して電源を入れてみたが起動せず。

次にOrange Pi OSを使ったら起動できた。この辺からダウンロードする。

http://www.orangepi.org/html/hardWare/computerAndMicrocontrollers/service-and-support/Orange-Pi-Zero-2.html

$ uname -a
Linux orangepi1 5.16.17-sun50iw9 #3.0.6 SMP Tue Aug 9 13:51:16 CST 2022 aarch64 aarch64 aarch64 GNU/Linux

最終的にk3sも問題なくインストールできたので、このまま。

hostnameなど諸々設定する。技適を通ってないらしいので無線はオフにしておく。

kubernetes

最初kubeadmでクラスタ構築したところスペックが足らずagentがまともに動いてくれない。

Orange Pi Zero 2 のスペックはCPU 4core、RAM 1GB
http://www.orangepi.org/html/hardWare/computerAndMicrocontrollers/details/Orange-Pi-Zero-2.html

kubeadmは1台あたり2GB以上のメモリ、2コア以上のCPU
https://kubernetes.io/ja/docs/setup/production-environment/tools/kubeadm/install-kubeadm/#%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%82%8B%E5%89%8D%E3%81%AB

kubeadmが要求するスペックには足らないので動くはずがなかった。

そこで、k3sに変更して構築。とはいえk3sでもメモリを50%使ってしまうので、その上でアプリを動かすのはちょっと厳しかったりする。

k3sの最小要求スペックはCPU 1core, RAM 512MB
https://docs.k3s.io/installation/requirements#hardware

https://docs.k3s.io/quick-start を見てインストール。

master

curl -sfL https://get.k3s.io | sh -`

トークンはmasterとしてインストールしたノードの/var/lib/rancher/k3s/server/node-tokenにあるのでそれを使ってworkerをクラスタに参加させる。

worker

curl -sfL https://get.k3s.io | K3S_URL=https://<master IP>:6443 K3S_TOKEN=<token> sh -`

masterはsystemctl status k3sでサービスがrunningであればOK。

root@orangepi0:~# systemctl status k3s
● k3s.service - Lightweight Kubernetes
     Loaded: loaded (/etc/systemd/system/k3s.service; enabled; vendor preset: enabled)
     Active: active (running) since Fri 2024-02-16 04:57:51 UTC; 21h ago
       Docs: https://k3s.io
    Process: 1180 ExecStartPre=/bin/sh -xc ! /usr/bin/systemctl is-enabled --quiet nm-cloud-setup.service (code=exited, status=0/SUCCESS)
    Process: 1212 ExecStartPre=/sbin/modprobe br_netfilter (code=exited, status=0/SUCCESS)
    Process: 1227 ExecStartPre=/sbin/modprobe overlay (code=exited, status=0/SUCCESS)
   Main PID: 1242 (k3s-server)
      Tasks: 168
     Memory: 574.5M
        CPU: 4h 42min 36.180s
     CGroup: /system.slice/k3s.service
             ├─ 1242 "/usr/local/bin/k3s server"
             ├─ 1549 containerd -c /var/lib/rancher/k3s/agent/etc/containerd/config.toml -a /run/k3s/containerd/containerd.sock --state /run/k3s/containerd --root /var/lib/rancher/k3s/agent/containerd
             ├─ 3189 /var/lib/rancher/k3s/data/4b147cafa965066cd68e04b4e3acce221078156a3b9ba635a653517ce459aa4d/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id 6a9b2179460499f83fccf0e3e752da80df73dc4fd2008246d9f05d474223a5cf -address /run/>
             ├─ 3191 /var/lib/rancher/k3s/data/4b147cafa965066cd68e04b4e3acce221078156a3b9ba635a653517ce459aa4d/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id 4b72dac5a3580db534217d7ad77e623207283182e7a724980927ce2ed54efcc6 -address /run/>
             ├─ 3192 /var/lib/rancher/k3s/data/4b147cafa965066cd68e04b4e3acce221078156a3b9ba635a653517ce459aa4d/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id 983bd04163555f91a88d8a6622c93126984f8444fd5b56a8364ec45f487cdc2e -address /run/>
             ├─ 3214 /var/lib/rancher/k3s/data/4b147cafa965066cd68e04b4e3acce221078156a3b9ba635a653517ce459aa4d/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id d742755983a44dc20df14c80b60b062d9086c9061ce32a47e811caa1b8d864e5 -address /run/>
             ├─ 3220 /var/lib/rancher/k3s/data/4b147cafa965066cd68e04b4e3acce221078156a3b9ba635a653517ce459aa4d/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id 18db82abea3ef6c042d374ac6f533472015017e4bc982296934946ca04e7f614 -address /run/>
             ├─ 3284 /var/lib/rancher/k3s/data/4b147cafa965066cd68e04b4e3acce221078156a3b9ba635a653517ce459aa4d/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id 3218418fb35f9e1baf79238d75c0b0287198ef34c24fe43c4ce6471ef676099e -address /run/>
             ├─29887 /var/lib/rancher/k3s/data/4b147cafa965066cd68e04b4e3acce221078156a3b9ba635a653517ce459aa4d/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id 2ee4d3c1b05ec228d382a334e5843407714b52057bd835f575d2e5679fb15261 -address /run/>
             └─36552 /var/lib/rancher/k3s/data/4b147cafa965066cd68e04b4e3acce221078156a3b9ba635a653517ce459aa4d/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id 38009dff653bc3f9de5f75b14f5d34a27192ae1f92518f44efcb6aeb19da0e5f -address /run/>

workerはsystemctl status k3s-agent

root@orangepi1:~# systemctl status k3s-agent
● k3s-agent.service - Lightweight Kubernetes
     Loaded: loaded (/etc/systemd/system/k3s-agent.service; enabled; vendor preset: enabled)
     Active: active (running) since Fri 2024-02-16 04:58:08 UTC; 21h ago
       Docs: https://k3s.io
    Process: 1121 ExecStartPre=/bin/sh -xc ! /usr/bin/systemctl is-enabled --quiet nm-cloud-setup.service 2>/dev/null (code=exited, status=0/SUCCESS)
    Process: 1171 ExecStartPre=/sbin/modprobe br_netfilter (code=exited, status=0/SUCCESS)
    Process: 1173 ExecStartPre=/sbin/modprobe overlay (code=exited, status=0/SUCCESS)
   Main PID: 1176 (k3s-agent)
      Tasks: 108
     Memory: 255.6M
        CPU: 2h 12min 59.043s
     CGroup: /system.slice/k3s-agent.service
             ├─ 1176 "/usr/local/bin/k3s agent"
             ├─ 1540 "containerd " "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "" "">
             ├─ 2608 /var/lib/rancher/k3s/data/51f1454895fb5bca15f0e8fb5310ff90ba7fc1c3fc5a8c9d052f8570f3483527/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id 972e5d21c2333155394ccdcc86c81e94175dc4ae4b625a0976acd938b51c7a6a -address /run/>
             ├─ 2610 /var/lib/rancher/k3s/data/51f1454895fb5bca15f0e8fb5310ff90ba7fc1c3fc5a8c9d052f8570f3483527/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id a21f011d5021b372cfdfedc3b27bef9a726642e777f657ba2342df538f5e6a1d -address /run/>
             ├─ 2611 /var/lib/rancher/k3s/data/51f1454895fb5bca15f0e8fb5310ff90ba7fc1c3fc5a8c9d052f8570f3483527/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id 8419a10fea3394caf90e961145507b4ea957f103e273109af9df4d3ef27140c5 -address /run/>
             ├─33392 /var/lib/rancher/k3s/data/51f1454895fb5bca15f0e8fb5310ff90ba7fc1c3fc5a8c9d052f8570f3483527/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id 0d270807cbd8a1a8c534427a5629d6575f93bc1d0e9f3a46a1df787c300161a2 -address /run/>
             ├─33877 /var/lib/rancher/k3s/data/51f1454895fb5bca15f0e8fb5310ff90ba7fc1c3fc5a8c9d052f8570f3483527/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id 19e1d88e105a164c04b5d0bf95330e95a8ab89d54f3d9a8bc5bffcbc58acef7c -address /run/>
             └─39262 /var/lib/rancher/k3s/data/51f1454895fb5bca15f0e8fb5310ff90ba7fc1c3fc5a8c9d052f8570f3483527/bin/containerd-shim-runc-v2 -namespace k8s.io -id 310059e2e512ecb45104a075ca5666c2deba423068006457305ffe3dfd6a6747 -address /run/>

nodeの確認。kubeconfig は https://docs.k3s.io/cluster-access をみる

kubectl get nodes
NAME        STATUS   ROLES                  AGE    VERSION
orangepi1   Ready    <none>                 19d    v1.28.5+k3s1
orangepi2   Ready    <none>                 19d    v1.28.5+k3s1
orangepi0   Ready    control-plane,master   279d   v1.26.4+k3s1

用途

squidで広告ブロックしてみようかなーと思って、squidをデプロイ。

Dockerfile

FROM ubuntu:22.04

RUN apt-get update && apt-get install -y squid

COPY entrypoint.sh /entrypoint.sh

RUN chmod 755 /entrypoint.sh

RUN mkdir -p /etc/squid/list
COPY adaway.txt /etc/squid/list/adaway.txt

ENTRYPOINT [ "/entrypoint.sh" ]

adaway.txtは適当に拾ってきたリスト。

entrypoint.sh

#!/bin/bash -e

chown proxy:proxy /dev/stdout

exec $(which squid) -NYCd 1
  • 標準出力にログを出力するために、/dev/stdoutのownerの変更をしている
  • imageはローカルでビルドしてdocker.ioにpush

squid.yaml

---
apiVersion: apps/v1
kind: Deployment
metadata:
  name: squid
  labels:
    app: squid
spec:
  replicas: 2
  selector:
    matchLabels:
      app: squid
  template:
    metadata:
      labels:
        app: squid
    spec:
      nodeSelector:
        role: worker
      containers:
        - name: squid
          image: <repo>
          imagePullPolicy: Always
          ports:
            - containerPort: 3128
              protocol: TCP
              name: squid
          volumeMounts:
            - name: data
              mountPath: /var/spool/squid
            - name: squid-config
              mountPath: /etc/squid/squid.conf
              subPath: squid.conf
      volumes:
        - name: data
          emptyDir: {}
        - name: squid-config
          configMap:
            name: squid-config  
---
apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: squid-config
data:
  squid.conf: |
    acl block_domain dstdomain -n "/etc/squid/list/adaway.txt"
    http_access deny block_domain
    http_access allow all
    http_port 3128
    logfile_rotate 0
    cache_log stdio:/dev/stdout
    access_log stdio:/dev/stdout
---
apiVersion: v1
kind: Service
metadata:
  name: squid
spec:
  type: LoadBalancer
  ports:
    - name: "http-port"
      protocol: "TCP"
      port: 3128
      targetPort: squid
  selector:
    app: squid

k3sはServiceLBというロードバランサーを使ってノードの外部にサービスをexposeできる https://docs.k3s.io/networking#how-the-service-lb-works

ついでにfluent bitでログをS3に転送する。fluent bitは以下のvaluesを使ってhelmでインストールする。

env:
  - name: AWS_ACCESS_KEY_ID
    valueFrom:
      secretKeyRef:
        name: aws-key-secret
        key: aws-access-key-id
  - name: AWS_SECRET_ACCESS_KEY
    valueFrom:
      secretKeyRef:
        name: aws-key-secret
        key: aws-secret-access-key

config:
  outputs: |
    [OUTPUT]
        Name s3
        Match kube.var.log.containers.squid*
        region <region>
        bucket <bucket>
        s3_key_format /squid-logs/%Y/%m/%d/%Y-%m-%dT%H:%M:%SZ-$UUID.log

環境変数access keyの設定と(secretは別途必要)、outputの設定だけ。<ノードのIP>:3128をproxyに指定して、広告ブロッカーの動作とログの転送が確認できた。

FTR100

2023/11/18 - 19 に行われたFTR100の参加レポです。100kmレースは二回目でしたが、前回の奥信濃100よりも累積標高が多く初めての夜通しレースになりました。

前日

宿泊は、新しくできたホテルルートイングランド秩父。大浴場もありきれい。会場からは遠いので、タクシーを使うのが良い。


開始前

重い荷物を引きずって会場へ。結構寒い。。ギリギリまでダウンを着て過ごす。前回の反省を踏まえて、位置取りはほぼ最後尾。

Start - A1 国際釣り場

列が詰まって進まず、ゲートを過ぎたのが1分40秒くらい、その後謎に羊山公園を一周してゲートまで戻ってきて、そこからやっとスタートの気持ち。

前半は渋滞でずっと前の人についていくだけ。正直どういう道を通ったかもほとんど記憶にない。

朝はモヤがかかっていたが、次第に晴れて武甲山がよく見えていました。

最初のエイドは水と固形物をちょっと補給してすぐにリスタートした。

A1 - A2 正丸駅

一番記憶がない区間・・。復路で同じ道を通って、そういえば岩場あったなーとか思い出したり。写真も一枚もない。

エイドで顔を洗うと非常にしょっぱい。思ってたより汗をかいていたよう。

A2 - A3 子の権現

この区間は事前に試走した道だったので、先の予測がついて気持ちが非常に楽。歩いたり走ったりして普通に進む。

ここで、大会の距離の計測に2種類あることに気がつく。エイドは公式の地図では28kmと記載されているが、その直前に30kmの標識があった。あらあら標識の方はエイドと計測方式が違うのかな?と思ってたら、後半で標識の距離がエイド距離に準拠していそうなところもあった。つまり標識の方に2種類の距離が混ざっている。次のエイドまであとどれくらいかの目安として使っているので、こういうのは困る。後半は思考能力も落ちてくるので、よくわからないまま進むことになり、メンタルに悪いと思う。。まあどう頑張ってもデバイスによる精度誤差とか計算の仕方の違いで距離はいくらでも変わってしまうので、究極的には試走を重ねて道を覚えるのが一番良いのかもしれない。


A3 - A4 名栗河川広場

ここも記憶がない。子の権現の存在でエイド間の距離が短いので、楽に感じる。

エイドでシチューをもらって食べる。熱々なので、時間がかかってしまった。あとはヘッデンの用意とかトイレとか。


A4 - A5 ゆのた

名栗河川広場から権次入峠までの登りは棒ノ折に登る一般登山道ということもあって、ハイカーさんが多かった。ただ時間は午後なのでハイカーさんは下山していて、道を譲ったり。この辺から調子が良くなってきて、前の人を抜かしたりしてた。

権次入峠まで登ると、棒ノ折には行かず、すぐ下山。いよいよ調子付いてきたのが止まらず、自分の体とは思えないくらいに軽く感じてしまって、後のことも考えずすごい勢いで飛ばしていた。後半のツケはすごかったけど、これはこれで楽しかったので良いかな。。

エイドにつく頃には既に日没。ドロップバッグを回収したものの2,3の固形物をザックにいれただけで他に補給するようなものもなく、ProtectJ1を塗り直しただけだった。

A5 - A6 子の権現

二回目の子の権現は遠く感じた。距離が短いと思って油断していたのか疲れていたのか。

エイドでは牛丼を食べた。ちゃんとしたものが食べれるのは感謝の限り。

A6 - A7 長念寺

ここも試走していた飯能アルプスだけど、大高山から最後の天覚山まで、異様に遠く感じた。下り基調の筈なのに登りが多く感じる。さらに、最後の方でトイレに行きたくなって走れない。

長念寺についたのが11時ちょっと前。かなり疲労していて、最後のロードは走れなかった。

そして、胃腸があれなんかおかしい、、ということに気付いてしまう。単純な疲労によるものと、エイドで冷たいものを飲みすぎたせい。で、食べ物を受け付けない。無理すれば食べられる。ここのエイドの立ち回りは一番悪かったのだが、

  • 椅子に座ってゆっくりすいとんを食べる
  • 夜通しのレースが初めてなので、仮眠したほうがいいかな、仮眠室どんな感じかな、ということが気になる
    • ここで仮眠をしないと次の仮眠チャンスはかなり先
      • 次の次のエイド
    • 仮眠をすると時間を使うけど、その間にたくさん抜かれてしまうのではないかと不安になる
    • 特にゆのたあたりで調子に乗って飛ばしていたので、自分としてはかなり良い順位にいた
  • 胃腸が弱っているので、あと40km以上残してこの状態で大丈夫か、と不安になる
    • 試走もしていないので余計不安になる
  • そんな事を考えながらエイドのテントの風通しが非常によく、風も強いので寒いことに気がつく
    • 寒くて体が冷えてがたがた震えてると仮眠室で布団にくるまったほうがよいと言われ
    • 仮眠室に行き布団にくるまるが寒すぎて寝れず
    • ストーブの近くでじっと体を温める

という感じで計画性なくエイドにいたら1時間が経過していた。

結局寝れなかったし、無駄に時間を使っただけ。

A7 - A8 高山

ここからゾンビ状態に突入。胃腸がおかしいので補給できずエネルギーがないのでかばうようにゆっくり歩いて、ほとんど走れない。

とはいえそれは他のランナーも似たような状況で、コース上は死屍累々、座り込んで休んでいる人が何人もいた。

夜景が綺麗。

星も見える。

神社を通るときに道が大きくて迷ったことと、顔振峠がいかにも深夜人気のない山あいの町という感じで非常に恐ろしかったことを覚えている。山道は開けていて意外と怖さを感じなかった。

高山エイドは道端にテントが設置されているだけで吹きさらしだった。風が強く、休憩なんかできない。。

サイダーにフルーツポンチを入れたものを提供していたけど、みんな胃がやられているのか不人気。おでんを食べている人が多かった。フルーツポンチは食べられて、おでんは食べられる気がしなかったけど勧められて汁だけもらって飲んだ。

A8 - A9 県民の森

高低図からすると一番きつい区間。ゾンビなので這いずるように進む。眠気も出てきた。道端で寝ようとするが、とても寝れない。風も強かったけどレインジャケットを着るとだいぶまし。眠気が一番つらかった。

刈場坂峠まで行けばだいたい終わりかと楽観的に考えていたらそんなことはなくて、エイド手前の丸山までがこの上なく遠い。

途中のツツジ山で日の出。

県民の森エイドで30分仮眠。仮眠所が空いてて本当に助かった。タイマーを設定していなくて、人が入ってきたタイミングで起きたら30分経過していた。危ない。

A9 - Goal

エイドを出た直後、登りがあってキレそうになる。下りちゃうんかい。でも、下りも急でまともに走れなかった。ロードも走れない。最後のトレイルも限界ギリギリ。ゴール直前の道だけ、人がいるので見栄を張って走った。


反省

胃腸トラブル、仮眠、寒さ対策、体力、ペース配分ですかね。良い経験ができました。

上州武尊スカイビュートレイル80

群馬県川場村で行われた上州武尊スカイビュートレイル80に参加。エイドで無駄に時間を過ごさないように気をつけたためか、自分にしては順位がよかった。登りっぱなし・下りっぱなしの林道が苦手。

感想

  • 初めて股ズレが発生。気付いたのは終わった後の風呂で、レース中は違和感がなかったので問題にはならなかったが、対策を考えたほうがよさそう。奥信濃のときも股ズレはなかったので、なぜ今回なってしまったのか疑問
  • ポールがかなり便利。ポールは体重をかけるのではなくバランスをとるために使う
  • 今回始めてレース中にジェルを食べなかった。味が濃すぎるし、口の中がベタベタになる。普通のおまんじゅうとかでいい
  • エイドが充実していたので携帯食がそこまでいらなかったというのもある
  • 逆にアミノバイタルを3袋摂取した。これのせいかわからないが後半復活した

写真

前日の宿の夕飯。ご飯を二杯半おかわりして腹がちぎれかける

雨のなかスタート

雨はすぐ止んだ

荒々しい岩の壁

路面は最悪

エイドはかなり充実していた

沼田市の夜景(ぶれぶれ)

ゴール後は温泉に入って、体育館で仮眠。寒かったので、防寒着が必要。

薬師立山縦走

お盆恒例の長期縦走、南アルプスを計画していたが台風が近づいており直撃の予報だったので急遽変更、行ったことがない&台風の影響が少なそうな北アルプスの薬師に行くことにした。ついでではないが登山道もあるみたいなので、立山を繋げて二泊三日テント泊でプランが固まった。

YAMAP https://yamap.com/activities/26112424

1日目

東京→富山→有峰口→折立→太郎平キャンプ場

直前に計画を変更したので予約はギリギリ、というか始発の北陸新幹線かがやきは全席指定席が完売していたのでこのままでは乗れない。立席指定券という指定席が売り切れのときにのみ発売される券を買うかという話になったが、移動前日にえきねっとをしつこくチェックすると空きがぽつぽつあり、首尾よくパーティ3人分の指定席をゲットできた。電鉄富山から有峰口は予約なし、有峰口から折立のバスはギリギリで予約成功。発車おーらいねっとのバス一覧の画面だと残り2人の表示で万事休すと思われたが、予約の画面では残り4人になっていて実際に3人の予約が取れた。何事も最後まで諦めない気持ちが大事。

折立からの道は、距離の割に標高差が少なくなだらかな道。展望も良いのだが、その分日差しが厳しく、暑さでバテてしまった。初日は標高が2500m以下でやや低めとはいえ、北アルプスでここまで暑いともはや8月はどこに行けばいいというのだろうか?

暑さの中辿り着いた太郎平キャンプ場は足の踏み場もないほどの混みようで、テント場のほとんど端っこの斜面にテントを張ることに。晩御飯のカレーを食べると夕焼け、テント場は鞍部なので道を少し戻りなだらかなピークの上から日本海に沈む太陽と赤く染まった北アルプスを見る。神秘的な瞬間。

斜めに傾いたテントの中で何度もずれ落ちて目が覚めて、その都度シュラフを引きずって戻し寝る。全然寝れないわけではないが、つらい。フリースとシュラフをかぶってちょうどいいくらいの寒さだった。

2日目

太郎平キャンプ場→薬師岳→間山→スゴ乗越小屋→スゴの頭→越中沢岳→鳶山→五色ヶ原


裏銀座を縦走したときに見て感動してから来たいと思っていた薬師のカールは、間近で見ると意外と特に何も思わなかった。近すぎると見えないものもある。それよりも、真夏の早朝の日差しに照らされて影しか見えない後立山の峰々が目に焼きついた。

薬師は長大な山で北薬師を越えると長い長い下りが待っている。初めは楽しく歩いていて、理想の稜線歩きだなどと言っていたが、間山に差し掛かるあたりで快晴の天気が仇となり暑さにやられ始め、スゴ乗越手前の急な下りでは標高が低いこともあいまっていよいよパーティの沈黙は重苦しいものとなっていた。ここでスゴ乗越小屋がなければ大喧嘩を始めていたかもしれない。ようよう小屋につき、コーラを飲んだり白玉を食べたりして息を吹き返す。

ただ、ここからが2日目の核心で、スゴの頭、越中沢岳、鳶山の3つのピークを越えるアップダウンの激しい道を過ぎてようやく五色ヶ原に着くことができる。暑さのこともあり憂鬱な気持ちで目前のスゴの頭を眺めていると、みるみるうちにガスが登ってきて見えなくなってしまった。ガスに覆われた登山道は涼しくて快適だった。いつもとは違ってガスに感謝しながら3つのピークをなんとか登り切ることができた。

結局、心配していた雨も降らなかったし、五色ヶ原のキャンプ場は広くて人も疎らで、今度は水平な地面にテントを張ることができた。ここではラーメンを食べて早々に寝た。食後に飲んだミルクティーが沁みた。

3日目

五色ヶ原キャンプ場→ザラ峠→獅子岳龍王岳→浄土山→一の越山荘→雄山→大汝山→雄山→一の越山荘→みくりが池温泉→室堂→美女平→立山駅→電鉄富山→東京

翌朝4時に出立。当初の予定では立山を越えて大走りから下山するつもりたったが、コースが思ったよりハードで暑さのためメンバーの疲労が強く立山は雄山に行ける人だけピストンで行くことになった。

ザラ峠周辺について、後から調べたことだが面白い事実がいくつかあった。まず、五色ヶ原、ザラ峠、獅子岳の道は、立山カルデラの山側の端をなしており、また砂防工事のためカルデラの中は立ち入り禁止になっているとのことだった。ザラ峠からみると鳶山の北面が大きく崩壊しているが、これは安政年間に発生した大地震により山体崩壊したもの。という地学的な内容と、明治のはじめ頃ザラ峠と針ノ木峠などを通って富山から長野まで有料道路を作る計画があり、富山側は立山新道という名前があったが、当然ながら相当な無理があり、そうそうに計画倒れに終わってしまった、など。調べても結局どこまで工事が進んでいたのか判然としないが、https://www.jstage.jst.go.jp/article/oam/4/0/4_43/_pdf によると利用者通行券は残されており、利用の実態はあったらしい。そういえば大町山岳博物館で見たことを思い出した(この研究も大町山岳博物館によるもの)。他にも戦国武将の佐々成政が厳冬期にザラ峠を通って北アルプスを越えた(さらさら越え)など、歴史的な逸話も出てきた。こういうのは行く前に調べるのが良いのかもしれないが、だいたいいつも山行中に気になったことを覚えておいて後から調べることが多い。

龍王岳と浄土山はコースから外れるがピークなので一応行った。一の越山荘から雄山はザックをデポしてなるべく急いだが、人が多くて思うように進めなかった。大汝山につく頃には東側の山はほとんど雲に隠れてしまい、もっぱら室堂の方を眺めていた。雄山のピークは参拝料を払わないと入れないというのが、衝撃だった。大汝山まで行ったのはパーティで自分だけで他のメンバーはすでに下山していたので、室堂まで急ぐ。テント泊装備をかついで走った。

みくりが池温泉でゴール。硫黄臭のつよい温泉に入り、池を見て、バスとケーブルカーと電車を乗り継いで富山まで戻り、焼肉を食べて、異様にカラスの多い富山の街を少しだけ歩いて、かがやきに乗って東京に帰った。折立の登山口で人が熊に襲われたというニュースを見て、ひやりとした。

おわり。

主に関東近郊、1dayちょっとロングトレイルまとめ

ちょっと長めだけど、トレランスタイル荷物少なめで頑張れば日帰りできるくらいの距離のコースがたまってきたので、まとめてみます。移動には夜行・前泊も含むが、登山自体は一日で終わるコースです。距離と累積標高はYAMAPで計測したもの、また筆者はハーフマラソン2時間程度の走力です。



凡例
  • YAMAP
  • 記事(あれば)
  • 総距離, 累積標高(登りと下り)
  • アクセス
    • スタート地点、ゴール地点がそれぞれ何でアクセスできるかで分類
    • 電車→○、バス→△、タクシー→×
  • 補給
    • 水場、山小屋、トイレなどの情報
    • 心配なし→○、少なめ→△、ほとんどなし→×
  • コース
    • 危険箇所有無や舗装路の割合
  • 温泉
    • 下山後の温泉へのアクセス情報
    • 下山後すぐ→○、電車・バス必要→△、近くになし→×、確かめていない→?
  • コメント

秩父・多摩・南関東

鳩ノ巣駅西武秩父駅(33.2km, 2700mD+)
YAMAP
記事
距離, 累積標高 33.2km, 2700mD+, 2700mD-
アクセス
スタート地点 青梅線鳩ノ巣駅
ゴール地点 西武鉄道西武秩父駅
補給 × 川苔山周辺に水場がある程度で、トイレ含めてほぼなし
コース 有間峠周辺で一瞬舗装路に出るのと、武甲山を下りた後は長い長いセメント街道が待っている
温泉 西武秩父駅日帰り温泉あり

奥多摩駅から西武秩父駅が意外と近いことに気づいて、初めてロングトレイルをやってみたコース。今思えば日の短いときにやるものではない。鳩ノ巣駅からスタートしているのは保仁田山と鋸尾根を回避して少しでも累積標高を減らすため。奥多摩駅起点でも良い。

笹子駅河口湖駅(19.0km, 1900mD+)
YAMAP
距離, 累積標高 19.0km, 1900mD+, 1600mD-
アクセス
スタート地点 中央線笹子駅
ゴール地点 富士急行河口湖駅
補給 三つ峠山頂の山小屋くらいだが距離が短いのでそんなに心配ない
コース 最後の天上山はロープウェイがあり他のお客さんが多いので、注意して歩く
温泉 ?

駅から駅をつなぐコースにするとバスに乗らなくて良いので便利だと思って、地図とにらめっこして作ったコース。このコースを歩いて本社ケ丸と清八山に登り、大月市の秀麗富嶽十二景を知った。三つ峠や河口湖に行ったのも初めてだったかもしれない。

西丹沢ビジターセンター~宮ヶ瀬湖(22.3km, 2400mD+)
YAMAP
距離, 累積標高 22.3km, 2400mD+, 2600mD-
アクセス
スタート地点 西丹沢ビジターセンター(新松田駅からバス)
ゴール地点 宮ヶ瀬湖本厚木駅までバス)
補給 ○ 道中3つ山小屋があるので補給は容易
コース 檜洞丸と蛭ヶ岳の間が鎖場岩場が多く危険
温泉 ?

クサリ場が思っていた以上に危険で、丹沢に対する認識を改めた。丹沢山から宮ヶ瀬湖までの下りはうんざりするほど長い。

滝子山~牛奥ノ雁ヶ腹摺山(20.8km, 2400mD+)
YAMAP
距離, 累積標高 20.8km, 2400mD+, 1500mD-
アクセス
スタート地点 中央線初狩駅
ゴール地点 すずらん昆虫館(甲斐大和駅までバス)
補給 △ 湯ノ沢峠から少しおりたところに水場あり 他にも何箇所かありそう
コース 特になし
温泉 すずらん昆虫館からバス

秀麗富嶽十二景を登ろうと思って作ったコース。本当は小金沢山まで行こうと思ったけどバスの時間が迫っていたので牛奥ノ雁ヶ腹摺山から下りた。それでも3座ゲットしている。道はよく整備されていて、特に大蔵高丸あたりの草原状の展望、白谷ノ丸の白ザレは一見の価値あり。前情報なしで行ったので感動した。

小金沢山~岩殿山(27.0km, 2000mD+)
YAMAP
距離, 累積標高 27.0km, 2000mD+, 3200mD-
アクセス
スタート地点 小屋平(甲斐大和駅からバス)
ゴール地点 中央線大月駅
補給 × トイレくらいしかない
コース 大垈山のあたりは人がほとんど入らないようでかなり道がわかりにくい
温泉 ×

秀麗富嶽十二景シリーズ3作目。小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、雁ヶ腹摺山、姥子山、岩殿山の5座が取れる。十二景というが、実際には二十座あることを知った。雨が降っていて、富士山は全く見えなかった。

三頭山~陣馬山(32.3km, 2500mD+)
YAMAP
距離, 累積標高 32.3km, 2500mD+, 2800mD-
アクセス
スタート地点 深山橋(奥多摩駅からバス)
ゴール地点 中央線藤野駅
補給 △ 三頭山避難小屋から下りたところの水場は見つけられなかった 日原峠から10分下ったところに水場あり
コース 生藤山まではアップダウンが少なく非常に快適だが生藤山付近は多少アップダウンあり
温泉 ×

笹尾根。東京都の県境を歩くのでロマンがある。南高尾まで行けるとなお良い。

奥多摩駅から七ツ石山ピストン(33.0km, 2500mD+)
YAMAP
距離, 累積標高 33.0km, 2500mD+, 2500mD-
アクセス
スタート地点 青梅線奥多摩駅
ゴール地点 青梅線奥多摩駅
補給 鷹ノ巣山避難小屋から少し下りたところに水場があった(はず)
コース 特になし
温泉 奥多摩駅から徒歩圏内に温泉あり

巻き道が多く、大体のピークは回避可能。巻き道は平坦で歩きやすい。早い人は雲取まで行く。

梁川駅初狩駅(26.5km, 2700mD+)
YAMAP
距離, 累積標高 26.5km, 2700mD+, 2500mD-
アクセス
スタート地点 中央線梁川駅
ゴール地点 中央線初狩駅
補給 △ 後半富士急行田野倉駅に一旦出るので近くのコンビニで補給可能
コース 特になし
温泉 ×

秀麗富嶽十二景シリーズ4作目。ここで意外な事実が判明して、なんと猿橋駅からほど近い御前山という山も秀麗富嶽十二景に数えられていた。少なくとも山頂には秀麗富嶽十二景の看板が出ていたので、十二景ハンターの皆さんは気をつけてください。コースに関しては田野倉駅に下りた後また山を登るのが心理的に抵抗を感じるが、覚悟して臨めば高川山はあっさり登れる山であった。

箱根外輪山(48.4km, 3600mD+)
YAMAP
距離, 累積標高 48.4km, 3600mD+, 3600mD-
アクセス
スタート地点 箱根登山鉄道箱根湯本駅
ゴール地点 箱根登山鉄道箱根湯本駅
補給 ○ 前半はやや間隔が空くので注意
コース 金時山前後は険しい 屏風山はかなりの急登
温泉

いわゆる箱根ガイリーン。屏風山を下りてからの二子山周辺のルートがものによって違う。東側を周る方がアップダウンがあるので、頑張りたい人はそちらを行くとよさそう。

長沢背稜~雲取山~鴨沢(43.2km, 3870mD+)
YAMAP
距離, 累積標高 43.2km, 3870mD+, 3671mD-
アクセス
スタート地点 青梅線奥多摩駅
ゴール地点 鴨沢バス停
補給 △ 長沢背稜は避難小屋のみ。水場も出たり出なかったり
コース 岩場は最初の鋸尾根くらい。長沢背稜は人が少ないわりによく整備されている
温泉 △ もえぎの湯

長沢背稜は長い割に避難小屋しかないので補給が難しい。

北アルプス

燕岳~常念岳(30.8km, 2600mD+)
YAMAP
距離, 累積標高 30.8km, 2600mD+, 3300mD-
アクセス ×
スタート地点 中房温泉(夏は新宿から夜行バスが出ている)
ゴール地点 ほりでーゆ(豊科駅までタクシー)
補給 ○ 山小屋が充実しているので補給の心配はなし
コース 常念岳の前後は険しい岩場で、特に前常念を経由して三股に下山するルートは岩場が続き隠れるところがないので、夏の午後など落雷リスクのある場合は通るべきではない
温泉 ○ 三股登山口から林道を8km

まいたび登山バスで行くアルプス日帰りシリーズ。北アルプス三大急登の合戦尾根を登りたくて中房温泉スタートにしたが、逆にすれば下山後すぐ温泉に入れるし(時間はやや厳しいが)バスも出ている(これも時間が厳しい)ので、合戦尾根にこだわりがなければそのほうが良いかも。稜線の東側はずっと曇っていたが、西側は晴れて槍穂高連峰がよく見えた。

中央アルプス

空木岳千畳敷(19.5km, 3100mD+)
YAMAP
距離, 累積標高 19.5km, 3100mD+, 1300mD-
アクセス
スタート地点 菅の台バスセンター(新宿から終バスで駒ヶ根駒ヶ根から歩いて途中すき家で補給していくとちょうど深夜2時くらいに着く)
ゴール地点 駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷
補給 △ 険しい割に少なめかも
コース 空木から千畳敷までの間はアップダウンが激しく険しい
温泉 △ バスセンターの近くに温泉あり

伊那前岳を通って帰るとか、少なくとも木曽駒には登りたいなどと考えていたが、空木からの道のりのあまりの険しさにすべて吹っ飛んだ。後半雲行きも怪しくなってきたので、宝剣岳にすら行かず千畳敷からロープウェイを使って退却。しらび平駅に入ったあとすぐ雨が降り出して、落雷もあり、実際そのせいでロープウェイが1時間ほど休止した。夏のアルプスは午後になると天気が悪くなることが多く落雷リスクがあるので、それを考慮すると使える時間は少ない。

八ヶ岳

南八ヶ岳周回(40.6km, 3402mD+, 3405mD-)
YAMAP
距離, 累積標高 40.6km, 3402mD+, 3405mD-
アクセス
スタート地点 小海線甲斐大泉
ゴール地点 小海線甲斐大泉
補給 △ 観音平駐車場には自販機がないことに注意
コース 県界尾根は技術難易度D。赤岳南側はザレた斜面なので注意。八ヶ岳横断歩道は、沢沿いの道が分かりにくい
温泉

YAMAPや山と高原地図に載っている道なので、コースが作りやすい。宿の都合で甲斐大泉駅スタートにしたが、小淵沢から清里までの沿線であればルートが作れそう。八ヶ岳横断歩道はスリーピークス八ヶ岳トレイルという大会でも使われていたり、八ヶ岳山麓スーパートレイルというロングトレイルの一部にもなっている。

四国

石鎚山笹ヶ峰(一泊あり、43.8km, 3300mD+)
YAMAP
記事
距離, 累積標高 43.8km, 3300mD+, 4300mD-
アクセス ×
スタート地点 石鎚山ロープウェイ終点
ゴール地点 下津池(タクシーで伊予西条駅まで)
補給 △ 二日目前半、朝早いと山荘しらさは開いていない 二日目後半は意外と少ないので伊予富士手前の水場で補給する
コース 西黒森周辺は藪が濃く歩きにくい
温泉 ×

石鎚山は人が多いし鎖場もあるのでスピードハイクは向いていない。マイントピア別子まで行ければ温泉が入れるので、本当はそこまで行きたかったが、カロリー不足で無念の途中下山。

九州

宮之浦岳(23.1km, 1400mD+)
YAMAP
距離, 累積標高 23.1km, 1400mD+, 2100mD-
アクセス ×
スタート地点 淀川入口(安房からタクシー)
ゴール地点 荒川登山口
補給 ○ 水場多い 携帯トイレが推奨されている
コース 特になし
温泉 ×

本当は一泊する予定のコースだったが事情があり一日で歩くことにした。淀川登山口で標高が1400m近くあり楽なので、荒川登山口から縄文杉ピストンするくらいだったらこのコースのほうが良いんじゃないだろうか。

奥信濃100

長野県木島平というところで開催された奥信濃100の100kmに参加、完走した。

コースはそれぞれ30km程度の3つのセクションに分かれていて、おおむね以下の地図の通り。結節点の糠塚エイドは3回通過する。

1. 高社山の周りを一周してから高社山の山頂(標高1351m)まで登ってスタート地点まで戻ってくる
2. カヤの平まで沢沿いの古道を登り、湿原を巡ってから林道を下って戻ってくる
3. けやきの森公園まで行って帰ってくる

セクション1、高社山の登りまではアップダウンが少ない。最初のエイドは13km地点の夜間瀬エイド。このエイドが、到着したらトイレ待ちと水待ちの行列で大混雑・・・。かなり時間をロスする。さらに、エイドを出るころにスイーパー登場で焦る。

高社山の登りは相当ハードだった。尾根筋に出るまでがつづら折りの急登、尾根に出てからも鎖場やロープのある険しい道。山頂は展望があり、飯山のまちが見渡せた。妙高とかは見えなかった。

下りも急。リフトの隣の道を降りていくが、これがゲレンデというのが信じられない。

スタート地点に戻って、5kmくらい歩いてから1回目の糠塚エイド(33km)に到着。このころはまだ体力的にも時間的にも余裕があった。

で、セクション2の開始。糠塚エイドで、向こうに見えているのがカヤの平エイドだと教えてもらう。トップの選手は2時間で到着したとか。

最初はよく踏まれた道で緩やかに登っているだけだったので、余裕じゃん、と思っていたら、途中から沢沿いの古道に突入し、これがとにかく凶悪だった。もともとカヤの平に向かうための道だったが、林道開通を契機に使われなくなってしまったのをこのレースのために整備したとのことで、つまり普段は人が通っておらず、全体的に歩きにくい。前日の雨もありドロドロにぬかるんでいて足を取られるし、体力がどんどん奪われていく・・。

一方で沢沿いでもあるので気温は低く、足元を除けばコンディションは良かった。沢の水は極めて冷たく、ドボンしてみるとしばらく足の感覚がなくなるくらい。

この古道で完全に体力がなくなってしまったらしく、沢を抜けたあともしばらく緩やかな登りが続くのだが、ここで吐き気を催し、しばらく動けなくなってしまった。ハンガーノックぽかったので柿の種をなんとか食べて歩き始めるも、次は強烈な眠気がやってきて、まともに歩けなくなってしまったので、道端で寝る。10秒もしないうちに寝てしまったのでおどろいた。ただそれで回復して、なんとか次のエイドのカヤの平(48km)まではたどり着けた。

この辺で、制限時間がやばいことにようやく気づく。あと、garminの計測に問題があることにも気づく。

  • garminをつけっぱなしにしているとエイドで距離を無駄にカウントしてしまう(長居し過ぎ)
  • garminをつけっぱなしにしないと今の時間がわかりにくい(長居し過ぎ&表示の問題)

どちらにしてもエイドに長居し過ぎていて、トータルでも1時間以上はエイドにいたんじゃないだろうか・・。お腹がすいて食べても食べても空腹が紛れないので、カロリー補給の問題もあると思うので、どう対策するべきだろうか・・。

ちなみに、エイドでは判断力が低下していることもあり、また急いでカロリー補給をしないといけないので、おにぎりとバナナをコーラで流し込んでしまい、あまりにもまずくて驚いた。

カヤの平はご褒美コースで、アップダウンが少なくて本当に助かった。時間は夕方、鬱蒼とした雰囲気のブナの原生林を亡霊のようにさまようトレイルランナーたち。

セクション2の締めはカヤの平からの林道15kmダウン。絶対に走らないと関門に間に合わない時間になってしまっていたので、走る。この辺で日が暮れてヘッデン装備。最後の方で渡渉があって怖かった。

すっかり暗くなってしまった2回目の糠塚エイド(72km)。到着は関門30分前だったが、ここでリタイアするかどうか、もうリタイアしていいんじゃないか、次のエイドは無理なんじゃないか・・と迷う。単に疲れているだけでなく、吐き気で胃腸が弱くなっているのを感じていたのがとにかく不安だった。豚汁も配っていたけど、とても食べられる気がしなかったので汁だけもらって飲んだりするくらいに、調子が悪かった。途中でお腹がすいても食べれなくなってしまったらもう間に合わないし。でも結局続けることにした。やれるところまでやろうと。

セクション3開始後は復路の100kmの選手とたくさんすれ違って、声をかけてもらったが、道が別れてからはもうすれ違う人も一緒に行く人もなく、ひたすら暗闇の林道を下るのみだった。例によって走らないと間に合わないので、足が痛いのを我慢してとにかく走った。かかとの少し上辺りが擦れて痛かった。何度も水に浸かってしまったのでそれで靴が縮んだのかなと考えていた。

必死で走ったら、なんとか間に合った。けやきの森エイド(84km)。写真はブレブレだがそれどころではない。このけやきの森エイドから次の糠塚エイド(3回目)までが実質的な最後の区間といってよくて、というのもこの区間が10.5kmで制限時間は2時間だが、糠塚エイド(3回目)からゴールまでは5kmで制限時間が1時間半あり、たぶん全歩きしても間に合う。なのでここで勝負をかけるというか、とにかくめちゃくちゃ頑張る必要があった。エイドの人もはやく選手を送り出さないといけないと分かっており、水を入れてくれたり、食べ物をザックに詰めてくれたりと、親身になってサポートをしてくれた。

コースとしてはよく整備された山道と林道を500mほどのぼって、その後は林道を下る。この林道の頂点にいつまでたっても到達しなくて、辛かった。90km地点の標識が思っていたよりも1.5km程度あとに出現して焦った。流石に場所が違っていたと思う。

糠塚エイド(3回目、95km)には関門10分前に到着。林道の登りをちんたら歩いてたのが時間ロスになったが、間に合ったのでよし。ホッとして、豚汁を食べたり休憩してからレース再開。このときは具も食べられたので、胃腸も多少回復してそうだった。

最後の5kmは足の痛みに耐えながらゆっくり歩いた。スイーパーの人も後ろにいてすこし会話したりした。つまりほぼ最後尾。

で、やっとゴール。途中絶対もう無理だと思っていたので、間に合ってよかった。ほかの参加者はもうほとんどいなかったけど、移動販売のハンバーガーがあったので、それを食べた。

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感想としては、100kmはさすがにスケールが違うと思った。山岳パートにしても林道パートにしても、距離と標高差がこれまでに出てきたレースよりも長くて大きい。カロリー補給が間に合わないのは、ちょっと無理しすぎてるかもなーと思ったり。単純にもっと速くなれば必要なカロリー数は少なくなるが、そういう問題なんだろうか?事前の心配としては6月開催なので気温のことがあったが、曇りだし沢沿いの道もあったりで問題なかった。渡渉後の足のケアみたいなのもちゃんと考えたほうが良さそう。宿が遠すぎたとか他にも色々あるけど、とにかく完走できてよかったです。