4月に行われる100マイルのトレイルレース、Mt.Fuji 100にエントリーしています。
Mt.Fuji 100に向けた練習として、当初広島湾岸に出ようかなーと考えていましたが、遠征でちょっと遠いのと、フラットなコースも走ってみたいと思って探してエントリーしたのがこれ。
http://michikusa-ultra.com/event/8th_minamibouso.html
千葉県、房総半島南側の海沿い、勝浦をスタートして御宿まで往復、半島最南端の野島崎灯台がゴールです。
YAMAP: https://yamap.com/activities/30403426
YAMAPでは累積標高2480mD+になっていますが、Garminだと1000mD+で、Garminの方が正確だと思います。
前日
スタート会場は三日月シーパークホテル勝浦。エントリー時には近辺の予約が取りやすい安いホテルは抑えられてて、しょうがなく高価な三日月シーパークホテル勝浦を利用。とはいえスタート会場に泊まれるのは便利。
夕食バイキングが豪華だった。
食べすぎて腹がちぎれました。
お風呂も太平洋を見渡せる絶好のロケーションで素晴らしかった。
当日
スタート〜三日月シーパークホテル(21km)
微妙に体調悪く朝ごはんを食べれず。。開会式で、代表の人の挨拶が面白かった。かなり細かいウェーブスタートの最後の組でスタート。ウェーブは事前には決まっていなくて、先に並んだ人が先に出る形。時刻は早朝5時。制限時間が14時間15分だったけど、15分はウェーブスタートのバッファだったぽい。
スタート時点はまだ暗い。必携装備のライトと、受付の時に渡される反射タスキを着用する。車通りが多いのでタスキはつけておいた方が良い。
部原海岸で夜明け。美しい朝焼けが見れるのも早朝スタートのウルトラならでは。
メキシコ記念塔(エイド2、8.1km)というところで折り返し。そして日の出。ここまでで少し上りがある。
しばらく元来た道を折り返して、途中で分岐して八幡岬へ。ここはアップダウンが多く、さらに公園に入るとトレイルみたいになる。
エイド4(19.0km)の八幡岬公園では、カレー雑炊とみかんをいただきました。
北上するとすぐにスタート地点の三日月シーパークホテルに帰還、行きと同じ道を通って今度は西へ。
ここまでで大体21kmでハーフの距離だが、2:25くらいはかかってた。元々早い方じゃないし、省エネで進んでいたというのもあるが、コース要因としては高低差が多めなのと、景色が美しくて見惚れてしまうことも進まない理由として挙げられる。
三日月シーパークホテル〜まるたけ(54km)
特に前半についてだが、トンネルが多い。車道用のトンネルの脇に歩道用のトンネルが掘られていたりする。房総半島は柔らかい地質の地形が多く素掘りのトンネルが各所で見られるという話を聞いたことがあるが、その一つなのだろうか。
トンネルを抜けると、トレラン大会になっていた。
鵜原理想郷というところ。風光明媚。
https://www.city.katsuura.lg.jp/Info/207
> 鵜原駅から徒歩約7分。リアス式海岸が続く明神岬一帯。大正初期にここを別荘地とする計画があり、「理想郷」と呼ばれるようになった。静かな入り江の彼方に青い海が広がり、散策するには格好の景勝地です。
エイド5鵜原海岸(27.4km)。ゼリーをいただきました。
写真がないが、このあとに守谷海岸のエイドがあり、そこでいただいた揚げパンが最高に美味しかった。ベストエイドでした。
海沿いを走ったり。
間が飛んで、おせんころがし。エイドとしては7番目の34.7km、アイスコーヒーをいただきました。冷たくて美味しい。
エイド9 天津神明宮(41.4km)の卵かけご飯。ここでちょっと長めに休憩。この辺でGarminは42kmのフルの距離、時間はちょうど5時間くらい。
ここから、コース中最大の難所というか高低差の、悌涙石までの折り返し。標高0mから370mくらいまでを一気に登る。大体みんな全歩き。先に登ってきた人が降りてくるので声を掛け合ったりした。
ループ橋の斜度は8%。
距離は8kmくらい、往復で1時間以上かかった。40km以上走った後のこれはきつい。。
まるたけエイド(No11、54km)。
あれ、アイス食ってる人がいますね。冷たくて最高でした。自販機のミルクティーも最高でした。ここでも長めの休憩。
まるたけ〜和田浦(75km)
鴨川市街に入ると雰囲気が変わり、シティマラソンの風情。この辺で運営提供の地図と道を間違えたかと思って他の人に聞いたりしたが、あってたっぽい。お騒がせしました。運営提供の地図が不正確だった。
なんとかシーワールド。完全に都会。
と思ったらまた登り。
ウェスアンダーソンすぎる風景。
坂を上り切って魚見塚展望台(No13、62km)。カステラをいただきました。
次のエイドは関門の浜茶屋太海(No14、64.3km)。関門時間は14:15でとりあえずOK。カレーをいただきました。
名勝の仁右衛門島。残念ながら素通り。
和田浦〜野島崎灯台(100km)
ついに和田浦まで到着。エイドは15番目、75kmで、時刻は15時過ぎ。この辺ですでに足は終わっており、歩いたり走ったりを繰り返す状態。アミノバイタルを5個持っていったが、全て消費した。胃腸の状態は思ったより悪くなかったが、日差しが強く、特に後半は遮るものもなく直射日光にさらされてしまうこともあり、吐き気や気持ちの悪さを感じたりなど熱中症のような症状も出ていて、これが辛かった。そうなるともう走れなくなって、どうしようもないのでバファリンを飲んで誤魔化したり。一方で日差しは強いが、風は気持ちよく気温も低かったのでその点は助かった。スピードを競うものでもないし、登山用のつばが全周あるやつを使った方が良さそう。
他の不調としては、みぞおちの左側が痛くなって走れなくなったり。触ってみても痛く、筋肉痛だったかもしれない。
あと、股間の辺りが蒸れて?痒くなってしまった。花粉のせいだったのかも。太ももの辺りも痒くなった。
あとはもう、海を見ながら走るだけ。後半は極端なアップダウンはなくフラットな道が続く。足が余すところなく痛い。気力の勝負・・。ラップごとのペースは良くてキロ7、歩きが多いとキロ8。
日が暮れてきた。ウィンドブレーカーと反射タスキとライトを装備。熱中症はおさまったけど、足の痛みは当然止むことなく。
エイド19 道の駅 ちくら・潮風王国、90km。ここではヨーグルトをいただきました。
最後のエイド、房総白浜ウミサトホテル、94.5km。ここではなんと苺のせアイスをいただきました。アイスをもぐもぐ食べていると、ゴールまで3.5kmという声が聞こえてきた。えっと思ってびっくりして聞き返しても3.5km。
Garminで距離を見ながら走っているとはいえ、当然誤差もあるし基本的につけっぱなしでトイレに行っている間の距離なども計測されるため、Garminで表示される距離は参考程度にしかならない。また、あと1キロだと思っていたら3キロあった、のようなサプライズは特に後半精神的なダメージになってしまうので、悲観的に見積もった方が良い。というわけであと5kmくらいかなと思っていたら、3.5kmだったということで、俄然やる気が出て、最後のラップは非常に頑張った。
ゴールの野島崎灯台が見えてきて、写真を撮ろうとするもブレブレ、でもそれどころではない。
公園に入ってしばらくすると係りの人がいて、ライトをオフにすることと、なんとここで反射タスキを回収するとのこと。いや、流石にゴールした後にしてくれと思ったが、タスキを取って返す。まぁ、100kmも走ってきてこれくらいのロスは特に影響はないけど。
ゴールして、完走証、フィニッシャーメダル、カニ汁、卵をもらう。フィニッシャーメダルをもらうのは初めてで、嬉しかった。卵は卵かけご飯引換券を事前にもらっていたので卵かけご飯をゴール後に食べさせてくれるのかなと思っていたら、卵を4個もらった。
野島崎灯台〜家
残り3.5kmを知った時に急いだのは、18:30に大会バスが出ることを知っていて、万一間に合うと嬉しいな、でも無理だろうな、という意図もあった。だが、ゴールした時点ですでに18:28くらいだったので、無理だった。20:00に館山発東京駅着のバスがあり、なんとかそれに乗りたい(乗れないと館山一泊)と思って調べると、19:07に路線バスで館山行きがある。でもバス停が野島崎灯台から7分くらい歩いたところにある。そしてバス停に行ってみると、バス停がない。。あれ、と思って調べたら、google mapが教えてくれたところとは別のところにバス停があって、人が一人いた。大会関係者がいないので不安だったが、しばらく待つとバスが来て、無事館山まで行けて、次の高速バスにも乗れて、その日のうちに帰宅成功。
感想
- トレイルの大会は歩いてもなんとかなる時間設定が多い(多分)が、ウルトラマラソンは基本的に走り続けないと間に合わないのがしんどい。今回は色々書いたけど目立った不調はなくて、自分の走力がそのまま出たと思う。実は裏目標で12時間切りがなんとなく頭の中にあったがそれには遠く及ばず。長距離耐性をつけたい。
- エイドが多く、補給食がどれも凝ったものばかりで、楽しめた。それはいいが、よくあるパンとかおにぎりとかが少なめで、カロリー不足気味だった。ロードの大会なのでそんなに長居するものでもないのだろうけど。エイドの間隔も短く、嬉しい反面、嬉しがってはいけないのではという気持ちにもなった。あと、どうも頻尿気味で大体毎回トイレによっていたので、時間のロスになってしまった。エイドによっては近くにトイレがなかったりもして余計に時間がかかった。
- コースについて、前半は南房総の名所を散りばめたアップダウンの多いコース、後半は雄大な太平洋を飽きるまで眺めながら平坦な道をひた走るロードランという感じで、前後半でがらっとと印象が違う。後半日差しがきついことを除けば文句のない素晴らしいコース。写真を撮りすぎて時間がロスするくらい。あんまり有名じゃない大会に思えるが、もっと流行ってもいいと思った。トレイルを始めた頃はロードが嫌いでしょうがなかったが、ロードにはロードの楽しさがあるということにも気付かされた。
- 走ってる時は標高差めっちゃある!と思ったけど、後から調べると https://holosrc.com/post-775/ によると累積標高1000mは比較的おとなしめ?ウルトラの世界はよくわからない・・
装備
靴以外はトレイルの装備と同じ。