雁坂峠

雁坂峠から破風山を越えて甲武信ヶ岳に行くコースをやろうと思ったが雨で心が折れて雁坂峠ピストンになりました。雁坂嶺にすら行ってない。深夜に狭いテントを雨がバシバシ叩く音を聞きつつ寝れないでいるのは心細い・・・。雁坂峠から直接下りるのも恐ろしくて、というのも渡渉箇所がいくつかあり山と高原地図にもびっくりマークで増水時は注意と書かれているから。

生死に関わると思った。

道の駅みとみにたどり着いても寒いし靴は気持ち悪いしで気分は最悪、とはいえ時間はまだ朝の9時半で余裕はある。で、はやぶさ温泉に行った。よく行く花かげの湯は山梨市民のみの限定利用だったので。はやぶさ温泉のアルカリ性のぬるぬるした源泉掛け流しのお湯は、雨の下山でボロボロになった体によく沁みた。ここの露天は道路から丸見えな気がするが大丈夫だろうか？

温泉に入ってからご飯を注文して、びしょ濡れになったお札を机の上に置いて乾かしていると、哀れに思ったのか女将さん？がお札を換えてくれた。ありがたいなと思いつつ少し気分が良くなった。

12時ごろに温泉を出て、バスは2時間後とかなのでふらふら歩いてると、恵林寺の境内（のそば）に恵雲堂という名前のカフェがあったので入ってみた。お洒落なカフェで、お店の人が意外とおばちゃんで、いろいろ話しかけられるけど悪い気はしなかった。時間もあるのでまったりコーヒーを飲みつつ、遠くの山の稜線の上で雲がダイナミックに形を変えていく様を眺めていた。もしあそこに今自分がいたら、ガスで何も見えない、今なら見える、とかそういうことを考えていた。